Huawei Watch GT 2e
5 月末に Huawei Watch GT 2e を買いました。Huawei Watch 2(GT2じゃないよ)からの買い替えです。ソレ以来毎日使っているのでレビューでも。
使い方を間違っていて的外れな感想が書いてあるかもしれません。その場合は教えて! 気づいた所は追記していきます。
WearOS から独自 OS 搭載へ変わりましたが、おおむね満足しています。とりあえず満足している点、不満な点なんかを紹介できれば。
選択した理由
スマホとの一体感を得るのなら WearOS か Apple Watch なのでしょうが、時計、ワークアウトの記録、文字盤のカスタマイズという所に主眼を置いている私には、
というわけで、WearOS 搭載製品と迷ったのですが、バッテリーの持ちがすごいとか、ワークアウト記録も良さそうでしたので、これにしてみました。Apple Watch は新しくなって色々高機能になっているようですが、スマートウォッチ単体の性能としてはそれぞれ長所短所がありそうですね。
セットアップ
スマートウォッチとしての評価が良くても、ケチが付きそうなのがココ。スマホが iPhone だったら Apple Store からスマートウォッチを使用する際に必要なアプリを取得できるのですが、Android の場合、GT2e をスマホとペアリングして使う場合は
が必要です。しかし、現時点(2020-05末時点)では、Google Play Store からダウンロードできるバージョンは若干古いバージョンで、Android 10 には対応していないようです。ただし、Huawei 製のスマホであれば別です(調べたわけではないので知らんけど)。
となると、"Huawei App gallery" アプリを Web サイトから直接野良アプリとしてインストールして、前述のふたつを App Gallery 経由でインストールする必要があります。
ちょっと誰にでも勧められる感じではないですよね。
(参考)
バッテリーの持ち
バッテリーが 2 週間持つという売り込みと前評判でした。まあ実際使うとそれなりにヘヴィーな使い方なのでそこまではいかないものの、おおむね満足しています。
とりあえずこの前評判がどんなもんか?ということで届いてから 100% に充電したあと、あえて充電せずに使ってみました。
- 入浴時以外は 24 時間装着
- (このご時世なので)1 日在宅勤務でデスクワーク
- 平日は毎日 30 分ほど、「屋外ランニング」モードでランニング
- 休日は 2 時間ほど「屋外ウォーキング」でウォーキング
- 待ち受け時文字盤は「なし」で、腕を持ち上げたときのみ ON する設定
これで 1 週間ほど使ってみて、大体 20% 程度の残量でした。2 週間はいかないものの、これだけ持てば十分です。"Huawei Watch 2" はワークアウトモードなしで大体 2 日で同じくらいの残量でしたので比べ物にならないくらいスタミナがあります。毎日 GPS オンにしないと本当に 2 週間充電なしでいけるかも?という予感はあります。
その後は大体入浴時だけ充電していますが、前述と同じ感じの運用で、平日 1 日装着したままで大体 10% 程度バッテリーが減る感じでしょうか(待ち受け文字盤を表示しない設定の時)。
最近は常時文字盤点灯で使っています。すると 1 日装着したまま、30分程度運動すると 85% 程度残量がある感じです。途中でGPS有効にして2.5時間ほど散歩した際は 1 日使った後は 100% → 80% 程度の電池の消費でした。若干、文字盤を消した運用よりは消費が増えますが、それでも十分満足の出来ですね。
画面
日が照ってる明るい状況でも見やすいです。
自分の持ってる画像をバックグラウンドに設定した文字盤が使えるので満足ですね。実はこれがスマートウォッチを使う理由のひとつでもあります。ウォッチフェイスを推しの画像にすることw
待ち受け文字盤
デフォルトでは通常は消灯で、腕を上げると画面が点灯するというスマートウォッチでは良くある設定です(「待受の文字盤」が「なし」という設定)。
でもこの腕を上げると点灯するって設定、実際は不便ではないですか?
私は通常は PC 前で作業を行うエンジニアですが、この場合、常時時計の文字盤が上を向いた状態で作業をしています(キーボード打ってるので)。 この設定のまま、文字盤を点灯させようとすると、
- 一度腕を下ろして再度腕を持ち上げる
- ボタンを押す
のどちらかが必要なようです。ここで画面をタップしたら点灯してくれれば、待ち受け文字盤を表示しない設定のままでも良いのですが…
というわけでここは待ち受け文字盤を表示させる設定です。待ち受け文字盤を表示させていれば、画面タップで通常の文字盤が表示されますので、推しの顔も確認できるというものです\(^o^)/
ワークアウト
WearOS 時の Google Fit のほうが良かったかな。
有酸素運動系
おおむね満足です。
最近 30 分程度(5km)ランニングすることが多いのですが、脈拍数の上限を設定しておくと、上限に達したときに通知が来るので、そのときはペースを落としたりして調整できます。
有酸素系の運動をするときは色々な指標を記録してくれますし、リアルのランニング、ウォーキングは特に色々な記録をしてくれるので後で見返す際も自分のやった運動が振り返られて良いです。
ただし、運動の自動検出をするという機能はちょっと使えない感じです。家から駅まで歩くのに20分くらい歩きますが、ほとんど駅に着く直前に「ワークアウトをオンにするか?」というような質問が表示されて、そこでオンにすればそこから計測が始まる感じです。到着寸前なのでオンにしたことないのでわかりませんが。
WearOS で Google Fit の場合は、スマホ本体も含めて常時 GPS で移動をウォッチしていて、自分で Google Fit アプリを起動して「屋外ウォーキング」や「屋外ランニング」を選択しなくても、精度は落ちるものの Google Fit に運動として記録されていました。
しかし Huawei Watch + Health だと自分で「これからワークアウトするよ」と教えないと記録の対象にならない感じです。
例えばランニングに行く時に「屋外ランニング」をオンにし忘れて(あるあるですよね?)途中でオンにした場合でも Google Fit であれば合算して通算で記録してくれますが、Huawei Health だと途中でオンにしたところからの記録になるので、やっぱりこの辺りを自動で検出して通算してくれるのでないと使えない感じです。そういう機能を期待してたのに、問い合わせしてくる機能とは(検出してバイブレーションで通知が来ても気づかないこともあるし)。ランニングの場合はもう少し早く運動を検知してくれるのかもしれませんが。
スマホも持ってランニングに行ってますので、相変わらず Google Fit では精度が悪い記録だけはされていっています。
筋力系
逆にジムでマシンを使った筋トレをする場合は圧倒的に Wear OS の Google Fit が良かったです。
まず、マシンを使う前に筋トレを始めることをスマートウォッチに教えると、腕の動きから「どのマシンをやってるか?」を自動判別して、候補を表示してくれます。(腕が動かないマシンだと検出出来ず自分で選択する必要ありましたがw)
GT2e は「筋トレ」というメニューがひとつあるだけなのでどういうメニューをやったかを後で振り返ることはできません。
そして Google Fit では運動を開始、終了したことを教えると、前述のようにメニューは自動認識して、そのメニューを何回やったかを記録してくれます(修正も可能)。そしてメニューを一旦終えると「インターバル」となって、あらかじめ設定した休憩時間をカウントしてくれます。
つまり、例えば「チェストプレス」と「ショルダープレス」をやるとすると、
- チェストプレス15回 → インターバル 30 秒 → ショルダープレス15回 → インターバル 30 秒 → チェストプレス 15 回
みたいにインターバルを入れた筋トレが行えます。
GT2e では単に時間がカウントされてるだけで「インターバル」の考え方がないので、自分で時計とにらめっこしながら 30 秒休憩を行わないとダメです。
記録も WearOS + Google Fit だとこんな感じに細かくメニューまで記録されます。
WearOSだと筋力トレーニング何分何カロリーという記録しかされません。
バンド
バンドは「グリーン&ブラックTPUストラップ」を選択しました。色は気に入ってますが、実は購入直後 1 週間経たない間で黄色く変色した部分が現れました。
これはあかんやろ、と思ってサポートに連絡すると
- 送付もしくはリアルのサポートセンターに持ち込んでくれたら交換する
- バンドは交換部品としてはないし、バンドのみの販売はないので本体ごと交換となる
- 交換してまた変色したらまた相談してほしい
- バンドのみの交換はできないし、別の色のバンドに交換はできない
ということでした。サポートセンターに持ち込んで交換してもらったので対応には不満はありません。しかし、
- 常時装着している時計のバンドなので何もしなくても汚れる
- 汚れたら交換したいと思うのはユーザーとしては普通の考え方だと思う
- でも交換部品としてバンドを準備していないし、オプションとしてバンドのみの販売はない
これは消耗品としてのバンドを持ってるスマートウォッチではどうなんでしょ? ここは不満ですねえ。
交換して 1 ヶ月ほど使ってますが、今の所変色はありません。色が移りそうなところにはこすらないように気をつけたりしているのが関係しているのかしてないのかはわかりませんが…
通知
通知はスマホ本体の通知をそのまま GT2e に通知として送っているだけです。なので特に不足はないのですが、余計な通知まで送られるので邪魔な部分もあります。例えば
- Twitter クライアントからツイートすると送信が済むまで「ツイートしています」というような通知が現れます。これがそのまま通知として腕に通知が来るので「知ってるわ!」となります(自分でツイートしてるのでw)
- 音楽プレーヤーの曲が変わったり再生を停止したりするとその通知が来ます。これも不要ですね
通知のバイブレーションの強さは Huawei Watch 2 に比べると少し弱いかなあと思いますが、特に不満はありません。何かに集中してたり、その時の腕の角度なんかにもよるのかもしれませんが、たまに気づかないことがあります。
音楽プレーヤー
こんな感じ。あまりスマートウォッチでプレーヤーは操作しないので特に不満はないのですが、たまに再生中の曲の検出に失敗するのか何も再生していないことになります。曲名を確認したいことはあるのでそこだけが不満ですが、これはスマートウォッチでなくスマホ側のアプリ(HMS CoreとHealth)の問題じゃないですかね。
Huawei Health と Google Fit との同期
Health アプリは Google Fit との同期機能があります。
前述のようにスマホを常に持っていれば、精度は悪いにしても「ワークアウトする」と教えなくても Google Fit は記録を行ってくれます。
つまりは Health が Fit にデータ同期を行ってくれれば、Fit 自身の記録とマージしてくれて、ちゃんとした記録ができるのでは?と期待したのですが、今の所期待はずれです。
同期機能が何を同期するのか?についての説明を見たことがないのでわからないのですが、手元で見る限りは「睡眠時間」だけが同期されているように見えます。運動の記録とかも同期してくれよ。
関係ないのですが、この Huawei Health アプリ、Health 関係だけでなくデバイス(スマートウォッチ)の管理(文字盤の変更やOSアップデートなど)も請け負っていて、全然 Health アプリじゃないですw(Health 管理機能も持ってるので間違ってはないけど)
まとめ
色々満足な点、不満な点を書きましたが、とりあえず毎日装着して馴染んできていますので、毎日そこに装着されているものとして使えています。取り替えるほどの不満もないので、このまま不満な所はそのままスルーしながらしばらく使っていくんだと思います(前のやつは 2.5 年程度使った)。