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技術書典 14 で Linux Container Book (2) cgroup v1 編を出しました

出展ブース

技術書典 13で Linux コンテナで使う Namespace と Network の機能を紹介する本を出しました。

tenforward.hatenablog.com

それに続く第 2 巻を技術書典 14 で出し、オフライン出展もしてきました。第 2 巻は "cgroup v1編" です。

techbookfest.org

オフラインでは、たくさんの方に手に取っていただきました。ありがとうございました。手にとっていただくだけでなく、お買い上げ頂いた方、ありがとうございました。今回はうまく流量制限されていて、いい感じの流量で人が流れていく感じで、ブースに来てくださった方とゆっくりお話しながら、大体常に人がブース前にいる感じで良かったです。

(1)を読んで良かったと言ってくださる方や、あらかじめツイートなどで見て良さそうと思い買おうと思って来ましたと言ってくださる方がいて、本当に書いてよかったと思える瞬間でした。そして知らずにブースに来て見本誌を見ていただいて買ってくださったっぽい方もいて、本当にありがとうございました。

今回の新刊は、gihyo.jp で連載している「LXCで学ぶコンテナ入門 -軽量仮想化環境を実現する技術」の序盤、第 3 ~ 5 回をベースにしています。加えて、第 30 回(pidsコントローラー)、第 1 巻では唯一取り上げなかった "cgroup Namespace" の回である第 34 回、第 48 回(miscコントローラー)の内容も加えています。

gihyo.jp gihyo.jp gihyo.jp gihyo.jp gihyo.jp gihyo.jp

さらには blkio コントローラーの章は、連載の最新記事から一部抜粋して説明を載せています。ただ、52 回は v2 の機能を紹介する回なので、文章自体は大幅に書き換えてますが。

gihyo.jp

序盤はそれこそ Ubuntu 14.04 とかの実行例が載っていたので、それはすべて新しいの Ubuntu 20.04 に…、と言いたい所ですが、cgroupfs のマウントなんかから説明したかったので、基本はすべて Alpine 3.17 の環境で実行し、一部 Ubuntu 20.04 の実行例も載せています。(なんで20.04? って思われる方いるかもしれませんが、22.04 は v1 ではなく v2 が使われています)

記事原稿があるから楽勝、と思ってたのですが、連載序盤は結構飛ばして説明してたので、色々ちゃんと説明し始めると、結局原稿はベースにはしたものの、ほぼ書き下ろしと言えるくらいに原型を留めていません。連載では説明していないことも多数追加しました。

v2 が主流となる中、今更の v1 ですが、色々試すのは簡単ですし、操作の基本的なところは共通するところも多いので、ぜひ本書で cgroup について学んでいただきたいと思います。

販売開始後は正誤表なんかもここに追加していきたいと思います。