実名でなければGoogle+アカウント停止に【湯川】 | TechWave テックウェーブ
という記事を読んで.記事に対する意見でなく,その中で語られている事に対する意見.
まず本題の部分.まあここで書いても仕方のないことだけど.
Google広報によると、Googleプロフィールは実社会でリアルな人々を探し、つながることを目的としたウェブ上のパブリックなページとしてデザインされている。「一般的に使われている名前」を記載しないと、その目的を達成できないという。
ネット上のコミュニケーションが発達して,ネットをきっかけに人と人が知り合うことも多くなってきていると思います.実際,私の Facebook や Google+ の現時点でつながっている人達は,元々面識がなく,ネット上でのみ議論したりお話したりしてて,その後実際にお会いしたという方がほとんどです.つまり,SNS 等で名乗っている名前(ハンドル)で個人の認識をしている場合がほとんどです.
Google はネットをベースとしたサービスを展開しているのに,中にいる人はそういうのを理解していないのでしょうか? それともアメリカの状況はまた違うのでしょうか?
ネット上でも実際に会う場合でも「ハンドル」を使う場合と「本名(っぽい名前)」を使う場合って、どちらも個人の識別を行うという以外に何が違うと言うのでしょう? 実際に会う場合でも本名っぽい名前を名乗っているからって,それが本当に本名なのか,単に一般的に名前と思えるハンドルなのか確認なんてしませんよね?
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次に蛇足の部分.
昨日、テレビのニュース番組でFacebook特集をやっていたので見ていたら、アナウンサーが「Facebookは実名なので、安心、安全なのです」と話していた。
私はその番組を見てませんが,その理由は語られていたのでしょうか?
実名だったらなぜ安心安全なのでしょうか? ネットでない所でも実名だったら安心? そんなことはないと思います.
私が「初めまして,菅直人です.いやー,デキの悪い総理大臣と同じ名前で困ってるんですよ,ハハハ」と自己紹介した場合,それが本名かどうか Facebook は確認しているのでしょうか? で,この自己紹介が「初めまして,加藤泰文です」となった場合,菅直人と名乗った場合と何が違うのでしょうか?
どちらも普通に使われそうな名前を名乗っている人だ,という以外に何も変わりませんし,それが本名だったからと言って何も変わらないですよね.本名で悪いことをする人だってたくさんいるわけですし.
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蛇足に蛇足のツッコミ.(ドーデモいい話)
ちょっと前まで「ネット上での実名は危険」というのが一般的な認識だったのに、意外と短期間に社会の認識って変わるものだなと思う。
確かに、最近の若い人やネットを始めたばかりの人は、実名になんら抵抗感がないように見える。写真も自分の顔写真を表示している人が圧倒的に増えてきた。そしてネットユーザーといってもそうした人たちの割合のほうが多くなってきたのだと思う。
「ちょっと前まで「ネット上での実名は危険」というのが一般的な認識だった」というのはどのくらい一般的だったのだろう?
もちろん,実名と個人を結びつける別の情報が一緒に存在すると,危険が及ぶ可能性はあると思うけど.
それと,元々日本のインターネット黎明期は,実名と所属を明らかにするという文化が一般的だったということをこの人はしっているのだろうか? そうだったらどうなんだ? と言われると,何にもナイデス,ハイ,としか言いようがないけど,日本ではずっとネット上では匿名が主流だったと言われると,違和感を感じてしまうのでした.
最後はどうでも良いお話.