技術書典 18 で、Linux でコンテナを起動・実行するときに使う Linux カーネルの機能を紹介する第 5 巻を出しました。
第 1 巻は第 2 版を出しているので、技術書典 13 以来 6 冊目の新刊です。
既刊もサークルページで売っていますので、よろしくお願いいたします。
正誤表
誤字脱字などを修正した場合、ここで案内します。
2025-06-14: 細かい修正や調整を行った ver1.0.1 にしました
| 場所(電子版) | 誤 | 正 | 備考 | 修正バージョン |
|---|---|---|---|---|
| P.47, P.82 | エントリ | エントリー | 用語の統一を行うための調整です | v1.0.1 |
| P.57 | 4.5 | 表5.5の"populated"の「実装されたバージョン」が空欄になっていました | v1.0.1 | |
| P.96 | このオプションは、 | (削除) | 7.2の最初から3段落目の冒頭を削除。表現が重複してるようだったので | v1.0.1 |
| P.111 | この操作により、書き込んだcgroupとその子孫のcgroupは次のような状態になります。 | この操作により、書き込んだcgroupとその親、子孫のcgroupは次のような状態になります。 | v1.0.1 | |
| 全体的 | 全体的に細かな表現を調整しています。意味や内容には変化はありません | v1.0.1 | ||
| P.23 | cgruop v1の階層構造 | cgroup v1の階層構造 | 図3.1のキャプション |
技術書典18では、物理本は受注生産としていました。v1.0.1の状態で印刷しますので、お手元に届くのは修正済みのバージョンです。
オフライン当日

6/1 のオフライン会場当日は、たくさんの方に本を手に取っていただきました。(オンラインでも反応を頂いたりしています)
以前からお買い上げいただいていた方が、新刊の見本誌を見ることもなく買っていただけたり、ふらっと通りすがりに寄っていただいて、見本誌を手渡すとじっくり見ていただいたり、私が席を外していないのに見本誌をじっくり見ていただいていたりと、色々な方に来ていただきましたし、見本誌を見ながら色々お話をした方もいて、楽しい時間を過ごせました。
おかげさまで、最後の方まで人が途切れることもなく、お昼を食べる暇もないくらいでした。
ありがとうございました。
第 5 巻について
第 5 巻はついに cgroup v2 です。最近の distro では v2 がデフォルトであることが多く、これまでは v1 の本を「これで学べば v2 でも役立ちます」と案内していたのが、ついに「これからは v2 ですからこちらで」と言えるようになりました。でも、コア機能だけで、コントローラーによるリソース制御の話は全くないので、少し微妙な位置づけではありました。引き続きコントローラー編も出せるように連載記事もがんばって書きます。
v1 は 130 ページほどではあったものの、1 冊ですべて書けました(一部書けてない機能がありますが)。しかし、v2 はコアが大幅に整理され、きちんと規約を決めた上で実装されたので、コアの機能のみ説明するだけで v1 と同様の 130 ページほどに達してしまいました。
コントローラーの説明がまだ書けてないというのもありますが、上記のような理由でコア編だけで第 5 巻を出すことにしました。
正直、cgroup v2 のコア機能の動きや設定について直接ユーザーが触ることはないでしょうし、リソース制限にも関係ない部分の解説ですから、「機能がどうしても知りたい」という方以外に、実用的にこの本を活かせるという方は想定しづらいと思っています。コンテナエンジンを書いたり、systemd を開発したりという方以外の実用性はないのでは?と思います(これらの方はすでにご存知の知識のはずです)。😂
それでも、機能オタクが細かく機能を説明する本というのは、技術書典のような場に出す同人本にはぴったりのタイプの本ではないでしょうか。
役に立つかわからない cgroup v2 コアの機能を本書で学び、私が調べる前に私に新機能を教えてくださったり、一緒に機能を調べたりできる方が現れることを期待しています。
このブログ記事を書いている時点では、まだ技術書典 18 は開催中です。引き続き Linux Container Book シリーズをお願いいたします。