重要なのはOpenOffice導入そのものではない - ある地方公務員電算担当のナヤミ より.
素晴らしいですね.上述のブログにもありますが,トップが理解している,というのは非常に重要だと思います.
が,一つ気になることが.ここで述べられている会津若松市長ブログに
これまでは、市のホームページで配布している申請書類などの文書を、利用者が編集する際に、場合によっては有料のソフトウェアを購入していただく必要がありました。今後は、無償で利用できる「オープンオフィス」を利用することで、利用者が有料のソフトウェアを購入しなくても、これらの文書を編集することが出来るようになります。同じく、市民が「オープンオフィス」で作成した文書を、市が受け取ることも可能となります。
http://local.election.ne.jp/kanke/6425.html
とあります.
ですが,現実的には,MS Office の方が市民のパソコンに入っている事の方が多いでしょう.そうでない人は,きっと紙の書類や PDF なんかの書類を印刷して手書き,というパターンが多いのでしょう.
それを有償ソフトのフォーマットでなく,無償ソフトで開けるフォーマットにしたからと言って,「無償だから OOo を入れて申請書類を書こう」という思考に至るでしょうか?「OpenOffice.org って何?」という人が殆どだと思います.そういう人は OOo をダウンロードして入れるのですかね? 自分で取得してインストールし,書類の編集が出きるところまでいける人がどれぐらいいるのでしょうか?
とはいえ,確かに有償のソフトを入れなければいけない,というよりは,市のサービスとしては無償ソフトで出来た方が良いのは確かです.最初に一歩踏み出すことが重要なのでしょう.この辺りがどう動いていくか?会津若松市がそれに対して何か施策を打つのか?など興味深いところであります.