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Plamo Linux 4.22 上でヒラギノフォントを使う (1)

以前の企画「http://ten-forward.seesaa.net/article/15615175.html」の続編.

(参考)

再インストールのたびにこの辺りを設定するの面倒なので,全部 $HOME 以下に設定しておこう,という話です.とはいえ,この辺りのソフトのバージョン変わったら意味ないけど... (^_^;)

まずはフォント設定の元となるファイルを作成.

$ cd $HOME
$ mkdir -p texmf/fonts/map/dvipdfm

フォントの置き場を作成 (truetype) し,そこにフォントを置きます.とはいえ,別のディレクトリに既にフォントはある場合が多いでしょうから,ここは実際のフォントへのシンボリックリンクとします.

$ cd texmf/fonts
$ mkdir truetype
$ cd truetype
$ ln -s ~/.fonts/dshirkg3.ttc .
$ ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipam.ttf
(ヒラギノゴシックしか持ってないので,とりあえず ^^;)

で,各種設定の元となる dvipdfmx の設定ファイルを作成します.

$ cd $HOME/texmf/fonts/map/dvipdfm
$ vi kanji.map

kanji.map の中身は

rml     H       ipam.ttf
rmlv    V       ipam.ttf
gbm     H       dshirkg3.ttc
gbmv    V       dshirkg3.ttc

で,

$ updmap --enable KanjiMap=kanji.map

を実行.

これで,各種ファイルが作成されます.

ただ,Plamo 標準だと,明朝 (rml, rmlv) として "ipam.ttf" が,ゴシック (gbm, gbmv) として "ipag.ttf" が,直接オリジナルのマップファイルに書かれているので,前述の updmap で生成された xdvi 用のファイルには,その記述がそのまま残ってしまって,今回やった設定が有効になりませんでした.

~/.texmf-var/fonts/map/xdvi/updmap/vfontmap には

    : (snip)
gbm JIS-H dshirkg3.ttc
gbm JIS-H ipag.ttf
gbmv JIS-V dshirkg3.ttc
gbmv JIS-V ipag.ttf
    : (snip)
rml JIS-H ipam.ttf
rml JIS-H ipam.ttf
rmlv JIS-V ipam.ttf
rmlv JIS-V ipam.ttf

のように,"gbm" に対する記述が二重にあって,ipag.ttf の方が使われているようでした.そこで,このような重複をはぶくと,無事ヒラギノで表示されました (ここでやった例では,明朝は ipam.ttf で,Plamo 標準も ipam.ttf が設定されていたので,同じ行が二つ).