さくらの VPS で Plamo Linux 5.0
(2012/04/19 追記) さくらの VPS がリニューアルしていますが,リニューアル後は HDD として /dev/sda でなく /dev/vda (つまり virtio 経由) が見えています.以下の方法でやるとインストール後に起動ディスクが見えなくて起動しないはずです.
お前がやるなと言われそうですが (一部にしか意味不明 :-p),リリース時の盛り上がりも落ち着いた (?) 「さくらの VPS」 に開発もだいぶ落ち着いた Plamo-5.0 を入れてみました.
田中社長自ら FreeBSD を入れるなど,皆さんが色々な OS や Linux ディストリビューションを入れている方法とほぼ変わらない方法なんだと思います.
方法の概略としては
- 標準の CentOS で swap となっている /dev/hda3 を解放し,インストールイメージの一部を置く.
- インストーラーのカーネルと initrd をつかって標準インストールされている grub から起動する.
- 「パーティションからインストール」でインストール.
ということで特に難しくはありません.
インストールイメージの準備
ここは CentOS 5 での作業です.
- fdisk で /dev/hda3 を Linux パーティションにし,mkfs する.
# fdisk /dev/hda
(略)
# mkfs.ext3 /dev/hda3 - Plamo で必要なものを /dev/hda3 に置く.
# mount /dev/hda3 /mnt
# cd /mnt
# mkdir plamo
# lftp ftp.ne.jp
(略)
# ls
00_base 01_minimum 08_kernel - インストーラのカーネル,initrd を取得.現時点では Plamo-5.0 ツリーの下にはインストーラはありませんので,別の場所から.これを /boot 以下に置きます.
# wget ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-test/Plamo-64/Plamo64-0.1/boot/vmlinuz-2.6.35.7-plamo64
# wget ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-test/Plamo-64/Plamo64-0.1/boot/initrd.gz - grub.conf に登録.
# cd /boot/grub
# vi grub.conf
# cat grub.conf
: (snip)
title Plamo Installer
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.35.7-plamo64 rw root=/dev/ram0 console=tty0 console=ttyS0,115200n8r vga16 unicon=eucjp vt.default_utf8=0
initrd /initrd.gz - ホスト名,デフォルトルート,IPアドレス,ネットマスク,ネームサーバの情報をメモしておきます.
インストール作業
- いよいよインストール作業に移るために,リブートします.
- 先に grub.conf に登録した Plamo のインストーラを選択します.
- 「リモートコンソール」だとさすがに文字化けしたままですから,「VNCコンソール」を起動します.ちゃんと unicon で日本語出ます.
- とりあえず CentOS の /boot だった領域はそのまま残しておくために /dev/sda2 にインストールします.Plamo だとハードディスクは hda でなく sda で認識されます.
- インストール元は「ハードディスクパーティションからインストール」を選択します.
- パーティションは /dev/sda3.
- パスは先の例だと /plamo/ です.別の場所においた場合は適当に書き換えてください.
- 取得したカテゴリにだけチェックを入れます.
- インストールがすすみます.
- とりあえず /dev/sda1 に残っている grub をそのまま使うために,ブートローダは何もインストールしないでおきました (現時点の Plamo-5.0 は grub がなくて lilo だけなので :-).
- インストーラを終了します.
- ここでリブートしても良いのですが,以下をやっておくと良いでしょう.
- inittab (この時点だと /mnt/etc/inittab) にシリアルコンソールの設定.(http://sakura.cb-faq.com/faq/public/app/servlet/qadoc?QID=001381 参照)
- grub.conf に Plamo の起動の記述.こんな感じに.
title Plamo Linux 5.0
root (hd0,1)
kernel /boot/vmlinuz-2.6.36.2-plamo64 ro root=/dev/sda2 console=tty0 console=ttyS0,115200n8r vga16 unicon=eucjp vt.default_utf8=0 - hosts.allow の書き換え.これは必須ではありませんが,再起動後にすぐに ssh でつなぎたい場合,/mnt/etc/hosts.allow に必要なアドレスからの接続を認める設定を書いておきましょう.
リブートすると,無事 Plamo Linux が起動します.
ここでは 5.0 の開発版のお話をしましたが,32bit 版の 4.73 でも同様の方法で可能なはずです.
あとは virtio を有効にしたりしないといけないかな〜.